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紅茶のトリビアあれこれ
紅茶は薬だった?
現在、世界中で愛飲されている紅茶ですが、実は昔は現在と違い薬として飲用されていたのです。
19世紀半ば、痛風に苦しんでいたイギリス人が紅茶を特効薬として飲み広まったのが始まりでした。
よってイギリスでは紅茶は初め”東洋の神秘薬”だったのです。
紅茶の発祥国はどこ?
おしゃれなティーカップや豪華なケーキスタンドで味わう午後のひとときアフタヌーンティー。
そう紅茶の国といえばまずイギリスが思い浮かびますが、意外にも発祥の国は中国だったのです。
中国で10-13世紀に作られ始めそれがヨーロッパのオランダやポルトガルに広まり、
やがてイギリスの貴族社会に広まっていきます。
そんな中国ですが、中国人が好んで飲むのは紅茶よりも緑茶が多いようです。
紅茶の王様
様々な種類の茶葉が存在する紅茶ですが、その中でも”紅茶のシャンパン”と呼ばれる王様がいます。
それは、インドのダージリンティーです。
みなさんも名前ぐらいは一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
シャンパンと称される由来は、そのさわやかな風味とコク、
あとは何といってもマスカットフレーバーの香りを持っていることです。
その香り、味、水色の三拍子が揃った紅茶を飲めばきっと贅沢な午後のひとときを過ごせます。
紅茶にもアルコール入りのものが存在する?
簡単にいうとお茶+カクテルのことです。
このホットティーカクテルは寒い国ではよく飲まれているのです。
アイリッシュ・ミストというアイルランドのウイスキーを加えたものや
ブランデー、ラム、ウォッカを加えたものなど様々。
他にも色々試してみるのも面白いかもしれません。
紅茶にも専門職人がいるって本当?
ワインの世界にソムリエがいるように、紅茶の世界にも専門の職人、
その名も”ティー・テイスター”がいます。
簡単にいうと、紅茶の鑑定人です。
紅茶を買い付ける際に鑑定したり、紅茶の品質をしっかりと管理したりもしています。
また、数ある茶葉からそれぞれの特徴を見極めブレンドし、新しい味わいを生み出すのです。
私達が普段何気なく飲んでいる一杯の紅茶もそんな専門職人が研究を重ね生み出したものなのです。
紅茶王って誰?
紅茶の世界にも王と呼ばれる人物がいます。
その人物とは、現在世界中で愛され続けている、
みなさんも一度は飲んだことがあるであろうあのイエローラベルでお馴染みのリプトン。
その創設者トーマス・リプトンです。
彼は、画期的な買い付け方法とブレンドを生み出し、
さらにスリランカの茶園を買い紅茶の栽培経営を始め大成功を収めます。
1895年には、英国王室御用達の茶商人に認定。
その後、1898年には、ヴィクトリア女王よりナイトの称号を授かります。
まさに紅茶王と呼ぶに相応しい人物なんてす。
ミルクが先?それとも後?
イギリス人が愛する伝統の味の一つミルクティーですが、
そのミルクを紅茶の先に入れるのか?もしくは後に入れるのか?
が長年の問題として議論されてきました。
一見、どうでもよいことのように思えますが、
紅茶の国イギリスにおいてはいやいや重要な問題なのです。
「動物農場」や「1984年」などの作品で知られる作家、
ジョージ・オーウェルはミルク・イン・アフター派として有名です。
お国柄なんでしょうね?こんな有名な紳士まで熱くさせる程、
イギリス人にとって紅茶は無くてはならない存在なんです。
ちなみに、英国王立科学協会は2003年に科学的に立証した完璧な紅茶の淹れ方として、
ミルク・イン・ファーストを説いています。