紅茶には色々な効能があります。たとえば血糖値の上昇が抑えられたとか、血圧が下がった、
あるいはがんの発生率が低くなったなど、紅茶を飲むことによるメリットは実に様々です。
また消毒作用があり、ノロウイルスを消毒したり、あるいは紅茶でうがいをすると、風邪の予防効果が高まるともいわれています。
身体は温かく感じるのに、手足だけ冷えて辛い!という末端冷え性や、お腹を触るとなんとなく冷たいという方、結構いると思います。寒い季節だけではなく、夏の方が冷え性には辛いなんてこともあるんですよね。夏は冷房や、汗で冷えたところから身体が冷たくなり、体調を崩す方も。冷え性を改善するためにも、実は紅茶がとても効果があるのです。
冷え性対策に紅茶を飲むとどうなる?
実は温かい飲み物ならなんでも冷え性に効くというわけではなく、緑茶やコーヒーはかえって冷え性を悪化させてしまうと言われています。紅茶は製造過程で茶葉を「発酵」させていることが、身体を冷やさない秘密なんです。緑茶は茶葉を発酵していないので、冷え性の方には冷えを高めてしまうことも。また、コーヒーは温かい国で作られたものですよね。温かいところで作られたものは身体を冷やす効果があるので、こちらも冷えには向かないんです。
じゃあカフェインは?と思われるかもしれませんが、カフェインも実は体温を下げるんです。しかし、紅茶は発酵しているため、体温を下げずに温めてくれる効果があります。恐るべし、発酵パワーですよね。また、紅茶には活性酸素を除去してくれたり、殺菌効果も高いことから、「紅茶うがい」をして風邪予防をすると感染を防いでくれる効果もあります。
この、体を温めてくれる成分のことを、紅茶ポリフェノールと呼んでいます。紅茶はコーヒーと同じで、カフェインが含まれているから体を冷やすと考えている人もいます。
しかし実際はそうではありません。また緑茶は紅茶と同じお茶の仲間ですが、紅茶のような発酵過程を経ていないため、熱い緑茶を飲んでも、実はあまり体を温めるわけではありません。
冷えを感じた時には紅茶を飲んで身体の隅々までポカポカと温めましょう。普段コーヒーを飲んでいる人でも、冷えがひどくて困るという場合は紅茶を飲むといいでしょう。しかし、なぜ紅茶が冷え性に効果があるのでしょうか。紅茶は発酵した茶葉を使っているため、酸化酵素が活発になり、代謝を高める働きをします。
このような理由から、冷え性の人が体を温めるには紅茶を飲むのがお勧めなのです。
冷え性な人にこそオススメの効果的な紅茶の飲み方
一言に紅茶といっても様々な種類があります。
冷え性を治したくても、どれが一番効能があるのか、それがわからないという人もいるかもしれません。一般に紅茶には、どの種類であっても冷え性改善作用はあるのですが、特に紅茶ポリフェノールを多く含む茶葉にウバやディンブラがあります。
ウバは独特の風味があり、ストレートティーで飲むこともできますが、ミルクとの相性もいい茶葉です。そしてディンブラもミルクティーに向いているため、ミルクティー好きで冷えに悩む人には嬉しい話です。特に肌寒さを覚える日は、ウバやディンブラを淹れてミルクを注ぎ、ほっと一息入れることで、心も体も温めることができます。
・アールグレイ
ベルガモットという柑橘で香りづけをした、とても香り高い紅茶です。スッキリとしていて胃腸の調子も整えてくれます
・ダージリン
リラックス効果があり、クセがなく飲みやすい紅茶です。
・アッサム
主にインドで作られた紅茶です。とても香りがよく、赤めな色のものになっています。コクが強いのでミルクティーにすると相性がいいです。
紅茶は発酵茶なので、どの種類のものを選んで飲んでいただいても冷えには効果抜群なのですが、プラスαで「生姜」を入れて飲むことをオススメします。生姜には身体の血流を良くし、新陳代謝を上げてくれる効果があります。そんな生姜を紅茶に入れて飲むことで、末端まで温めるのを実感できるほど身体が温まりますよ。
生姜を入れる際は、ならべく根生姜をすりおろしたり、絞り汁を入れることが望ましいですが、市販のすりおろし生姜のチューブを入れてもいいです。ほんのりと生姜の香りがして、とても美味しいので飲みやすいです。
そして冷え性にお悩みなら、更に黒糖を入れることもオススメです。黒糖は温かいところのものですが、一般的な白砂糖に比べてサトウキビを原料としているので、身体を冷やす作用が穏やかだと言われています。黒糖はミネラルやビタミンも豊富に、オリゴ糖も含まれているので便秘解消の効果もあります。ミルクティーやシナモン入りで温かさとリラックス効果を
これらの紅茶の淹れ方ですが、本格的に淹れるのであれば、やはりリーフティーをポットに入れ、熱湯を注ぐ方法がお勧めです。茶葉のジャンピング、つまり浮かんで来たのを確認してから数分蒸らしていただきます。この時ティーコージーをかぶせておくと冷めにくく、きれいな色と風味を味わえます。
もちろんティーバッグでもOKです。こちらもポットを使い、一旦沈ませてから浮かび上がらせるようにしましょう。またミルクティーだけでなく、ジンジャー、あるいはシナモンを入れるのも冷え性改善になりますし、より高いリラックス効果が得られます。
お医者さん直伝の風邪・冷え性対策の生姜入り紅茶
紅茶には体に良いたくさんの効果があります。紅茶カテキンや紅茶フラボノイドなど、肌トラブル予防や生活習慣予防に効果のある成分が含まれています。紅茶は、緑茶やウーロン茶と同じ葉から作られています。でも、発酵することにより緑茶とはまた違った体に良い成分を含みます。
私が子供のころに通っていたお医者さんは、冷え性だったり、風邪を引いたり体調が悪い時はとにかく紅茶で水分を摂りなさいとおっしゃっていました。その時はあまり意味がわからず、なんで紅茶なんだろうと思っていました。今は疑問があればすぐにネットで調べられる便利な時代です。最近になってやっと紅茶を勧める根拠が分かりました。
きっと、紅茶に含まれる殺菌作用が喉に良いという事や、冷え性、疲労回復にも効果があるという事なんでしょう。かといって、即効性があるものではありませんし、毎日飲んだからと言って目に見えて何かが変わるというわけではありません。コーヒー通という方に比べて紅茶通という方はあまり多くないかもしれませんが、紅茶はちゃんと淹れると本当においしい飲み物です。しかもコーヒーに比べての飲み方のバリエーションが豊富です。体に良くて美味しく、色々な飲み方が楽しめる紅茶をもっと生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
自宅で簡単にできる生姜入り紅茶の作り方
様々な飲み方のバリエーションが楽しめる紅茶ですが、冷え性に一番ダイレクトに効果を感じられるのは生姜紅茶です。淹れ方は簡単、普通に淹れた紅茶にしょうが汁を垂らすだけです。市販のチューブの生姜を入れてもいいのですが、すりおろしたしょうがを入れたほうが香りも良いし効果も期待できます。すりおろすのが面倒な時は、スライスして紅茶に入れるだけでも十分香りが出て美味しいです。
欧米ではジンジャーパウダーというものが売られていて、それを入れて飲むのが一般的だそうですが、ジンジャーパウダーをスーパーで見かけたことがないので、日本ではあまり一般的ではないようです。
牛乳を入れた生姜紅茶も、口当たりがソフトになり、違ったおいしさを楽しむことができます。お砂糖はお好みで入れても入れなくても良いですし、ハチミツを入れるという方法もあります。生姜湯や生姜入りのくず湯などでも十分温まりますが、生姜紅茶は温まる上に殺菌効果で風邪が悪化するのを防ぐことができます。生姜が持つ食欲増進効果も、食欲のない時には助かります。それと、嬉しいことにダイエット効果も期待できるそうです。何より、香りの高い生姜紅茶はとても美味しいです。生姜の量はお好みで調整できますので、風邪っぽいなという時には生姜紅茶をお勧めしたいです。