紅茶と言うと、
「本場はイギリス!」という意識を持っている方が多いと思います。
実際イギリスのお茶文化も奥深いのですが、
実は茶葉の一人当たり消費量でみると、
お隣アイルランド共和国の方がずっと多くの量を飲んでいる、
と言う統計があります。
アイルランドのこだわり紅茶
ここ20年ほどで音楽や芸術作品など、
文化面でも注目されるようになったアイルランドですが、
お茶に関しても自国こだわりのものを持っており、
「アイリッシュ・ブレックファスト・ブレンド」
なる銘柄が各メーカーから販売されています。
主体とされるのはインド産アッサムティーですが、
メーカーによってはアフリカのケニアなどの
茶葉などをブレンドしている場合も見受けられます。
ライオンやバリーズといった
庶民派メーカーのブレンドも非常に美味しいのですが、
今回おすすめしたいのはその中でもちょっぴり高級志向をたどる
「ビューリーズ」のアイリッシュ・ブレックファストです。
首都ダブリンに本店を構える老舗の紅茶メーカーですが、
今は全世界的に流通しており、
日本でも輸入食品スーパーや大手通販サイトなどでごく手軽に購入することが可能です。
アイルランドのお茶は、概して日本の水とも相性がよいので、
安心して楽しむことができます。
ただし保温ポットや給湯ポットに入れてしばらくたったお湯ではなく、
しっかりと沸騰させたばかりの熱湯を使って淹れるのが必須です。
ミルクティーにすることを想定してブレンドされた「濃いお茶」
ところでこのアイリッシュブレックファストティーですが、
「朝食ブレンド」と名付けられてはいるものの、
一日のうちどんなシーンで飲んでも構いません。
大きめのマグカップにティーバッグ一つを入れ、並々と熱湯を注ぎます。
かなり濃い目の水色ですぐに抽出できますが、
1分弱ほどは待ったほうがよいでしょう。
ストレートで飲むと「うわっ、濃いな!」と感じる方が多いのですが、
それもそのはず。
畜産業の盛んなアイルランドは牛乳やクリームの質が非常に高く、
紅茶にもたっぷりと入れて飲むのが主流なのです。
牛乳とブラウンシュガーを多めに入れ、
こっくりとしたミルクティーとして
ごくごく飲むことを想定してブレンドされたお茶ですので、
ここはアイルランド人にならってミルクティーで美味しくいただきましょう。
とは言え、紅茶はどうしてもストレート派!という方もいらっしゃるでしょう。
ビューリーズのアイリッシュブレックファストに限っては、
ストレートで飲んだ際にもコクや香りのバランスが勝っており、
オールラウンドで活躍できるお茶であることから今回おすすめしています。
ミルクティーが大好きな人にはもちろん、
ガツンと濃い紅茶で一日を気持ちよく始めたい!
という方にうってつけな、
ビューリーズのアイリッシュ・ブレックファストティー。
機会があればぜひ、お試しください。