紅茶を日頃から飲んでいらっしゃる方どれぐらいおられるでしょうか?
ここでは世界の紅茶の淹れ方、飲み方に関して雑学的にご紹介したいと思います。
意外と知られていない紅茶の基本の淹れ方
■水道水を使用しましょう
硬水が適していると言われるコーヒーに対して、紅茶は軟水が適しています。
日本の水道水は軟水であるだけでなく、汲みたてならば空気が大量に含まれているので、
ポッドに注いだ際に紅茶のリーフが元気にジャンピングして味や香りが良くなります。
(酸素を多く含ませるのも良いとされています)
■温度や容器にも気をつける。
温度はとにかく沸騰したてか沸騰直前を使いましょう。95~98度が最適とされています。
また鉄製のポットの使用はNGです。
鉄製の場合、紅茶の成分(タンニン)が容器の鉄分を反応してしまうため、
味や香りが落ちてしまいます。
■お湯は高いところから注ぐ。
ドラマや映画等で、執事役の方が高いとこからお湯を注ぐシーンを見られた方も多いと思います。
これは先ほども触れましたが、ジャンピングに関わるからです。
高所からお湯を注ぐことにより、勢いよく紅茶の葉が動くことで、
味と香りをさらに引き出します。
海外の紅茶の飲み方雑学
次に世界での紅茶の(意外な?)飲まれ方についてご紹介したいと思います。
よく聞くのはインドやトルコ、エジプトのチャイではないでしょうか?
コーヒー豆を産出しているエチオピアも地元民はコーヒーよりもチャイを常用しています。
暑い国柄からか、これらの国は牛乳や砂糖を入れるため甘みが強く、
日に何度も(本当に何度も)飲むため、量は少なめです。
所変わってアフターヌーンティーという響きから連想するのが英国。
イギリスという国は紅茶栽培に向いていないため、
もっぱら輸入してみなさん飲んでいるわけですが、
それでも人々が紅茶と聞いて連想する国に入っているわけですから、愛情もひとしおというもの。
そのイギリスでは長いこと(約130年間)、
ミルクを先に入れるか後に入れるかで紛糾していたそうですが、
先に入れるのが良いと決着が着いた模様。
温めておいたカップに先にミルクを入れることで、
お湯を注いだ時のミルクの熱変性が抑えられ、さっぱりした味になるからとのことです。
最後にロシア。
ロシアといえばウォッカ、そんなロシア人は、
紅茶にもウォッカを入れてしまいます。やはり寒いからでしょうか?
日本人からはあまりイメージがありませんが、
結構な方が紅茶を愛飲しており、いつでも紅茶を飲めるようにしてあるとか。
■最後に
色々な国で色々な飲み方をされている紅茶。
基本は守りつつ、海外の飲み方を参考に飲まれてはいかがでしょうか?
新たな発見もあるかもしれません。
なお紅茶にもカフェインは含まれていますが、
一杯を淹れるのに使用する茶葉と豆の量を比較すると、
コーヒーよりも紅茶の方がカフェインは少なくなっています。
カフェイン効果で目を醒ましたいけど、
何度もコーヒーを飲むのは辛いという方はオフィスワーカーの方は、
紅茶を嗜んでみるのも良いかもしれません。