美味しい紅茶が手に入ったら、ぜひともスイーツと一緒にいただきたいものです。
ただ、その組み合わせがちょっぴり難しくて、悩んでしまう場合もありますね。
意外と難しい?紅茶とスイーツの組み合わせ
例えば、ダージリンやセイロンといったストレートの紅茶であれば、
たいがいのお菓子と合いやすいのですが、
ノートの複雑なフレーバーティーをいただいてしまった、という場合は難関です。
フレーバーティーは、通常の紅茶にフルーツやお花、
スパイスなどの味をつけたものなのですが、
その香りの種類が複雑であればあるほど、
組み合わせるお菓子には気を使う必要が出てきます。
もともと紅茶+各種フレーバーという組み合わせ自体で完成されているものなので、
そこにお菓子という要素を付け加えるのはかなり難しい作業なのです。
例えば、フランス・パリの紅茶メーカー「THEODORテオドー」。
近年は日本でもネット通販ができるようになり、
お洒落なパッケージと意外性のある洗練されたフレーバーが大人気です。
売れ筋のクラシック製品の一つに「JOUR J」というものがありますが、
これはパイムータン茶にシャンパンの香りをつけたもの。
さらに苺とパイナップル、ジャスミンとひまわりの花びらが入っています。
ゴージャスながらもさっぱりと飲み口の軽い、フレーバーティーです。
このJOUR Jに組み合わせるとしたら、どんなスイーツが良いのでしょうか?
焼き菓子ならシンプルに徹する!フレーバーティー×ショートブレッド
複雑なフレーバーティーに組み合わせるなら、まずは果物を取り入れるのがおすすめです。
香りは甘くてもお茶自体は甘くありませんので、
果物の自然な甘味を引き立たせることができるでしょう。
お花を基調とした紅茶に向いているのですが、
残念ながらJOUR Jにはすでに苺とパイナップルが入っているので、
ここでさらに生のフルーツを入れるのはちょっと過剰です。
というわけで、王道的に「シンプルなお茶菓子」で攻めるのが無難と言えます。
マリービスケットのような、素朴なハードビスケットなら間違いなく合い、
細やかなお茶の味わいの開花を手伝ってくれるに違いありません。
手作りする手間と時間がかけられる、
という場合はショートブレッドがおすすめです。
薄力粉200gに生クリーム200㏄、
BP小さじ2弱と塩一つまみをこね合わせて板状にのばし、
切り分けて180度のオーブンで15分焼き上げれば出来上がりです。
砂糖は大さじ1杯ほどを目安に入れるといいでしょう。
程よくさましている間に丁寧にJOUR Jを淹れれば、
双方の香りがからまって、キッチンに幸せな雰囲気が満ちることでしょう。
輸入食品店などでみかけるショートブレッドは、
(本場スコットランド産なので申し訳ないのですが、)
あまりに甘味やバターの風味が強すぎるので、
主役のフレーバーティーより前にしゃしゃり出てしまう可能性があり、
あまりおすすめできません。
存分にフレーバーティー本来の香りや味を賞味し尽くしたいのであれば、お菓子の砂糖はごく少量に抑えましょう。とっておきのフレーバーティーとお菓子とで、素敵なティータイムを過ごしてみて下さい。